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通勤中、あちこちの庭先に、オンコの木の紅い実を見つけた。

懐かしい味が記憶の奥に広がった。

秋だね。

父方の本家に大きなオンコが立っている。
ずっしりと大きな木だった。

祖父母が亡くなってからなかなか行けず、
大人になって行った時、
突然、木が低く見えてビックリした。

大きくて、空に届きそうなほど大きな木だったはずなのに。

手を伸ばせば届いてしまいそうなほど、低く、小さな木に見えた。
オンコの紅い実は、甘くて美味しい。

小さな頃、
おばあちゃんに「食べ過ぎなさんなよ」と言われるくらい食べたっけ。

いつからだろう…
オンコの実を食べなくなったのは。
いつからだろう…
オンコの木が小さく感じるくらい、あたしが大きくなったのは。

いつからだろう…
オンコの実の味が思い出になってしまったのは。